セランガンバツ

樹液

樹液は比較的少なくイペと同程度ですが、汚れると困る場所や、ウッドデッキの下の空間を駐車場などの別の用途に使っている場合には、使用はお勧めできません。

ピン

ほとんどの材面に直径1mm弱のピン(虫食い)が入ります。これは立木の期間に生じたもので、伐採後は虫はいなくなって跡だけが残ります。製材後に雨水が穴にしみこむと黒く変色して目立つことがありますが、さらに雨水に当たっていると色が抜け落ちて目立たなくなります。日本にいるヒラタキクイムシはラワン材には入りますが、セランガンバツには硬くて入りませんので後から虫食いが進むことはありません。

毛羽立ち

繊維に粘りがあり、加工の際に繊維の先が産毛のように表面に残って材面に押し付けられた状態になっています。雨などの水分を含むと押し付けられていた繊維が起きあがり毛羽立ちを生じさせます。お子さんの肌にはかなりきつく感じられるはずです。大人の足でもちくちくと痛いほどの刺激で、押しつけたまま横にずらすと擦り傷になりかねません。ひびからのささくれが刺さる心配もありますので、セランガンバツのウッドデッキでは素足の使用はお避けください。

経年変化

経年変化により銀白化しますが、耐久性など使用上の影響はありません。銀白化を遅延するためには外部木材用保護塗料を塗布することをお勧めします。（オスモカラー推奨）

ひび、ささくれ

現地ではほとんどが未乾燥の状態で加工されます。表示では「Air Dry」(天然乾燥)となっていますが、これは乾燥程度の表現が「Air Dry」と「Klin Dry」(人工乾燥)の2種類しかないためです。当社では一定期間、天然乾燥させていますが、それでも若干水分が抜ける程度です。表面が外気に曝されて乾燥すると急速に収縮するので、施工してから材の大半に多くのひびが生じ、ひびの部分からささくれができてトゲとなります。ひびから生じるトゲは刺さると痛みが強烈で、セランガンバツ特有の毛羽立ちもあることから大人でも素足での歩行はお避けください。
小さなお子さんがいらっしゃる場合や常時素足でご利用になる場合、ペットをウッドデッキで遊ばせることをお考えの場合等は、アフゼリアのご検討をお勧めします。